最終更新日 2024年11月26日 by aheadm
期間工が残業で稼げる?
私は過去に2回期間工で働いたことがありますが、その時に感じたのは給料が良い秘密は時給が高いことだけではないということです。
期間工にもよりますが、時給は1,300円~1,500円程度です。
1日8時間働けば日給は約1万円~1万2千円となります。
それだけなら月に23日働いたとして25万円前後となるでしょう。
私が過去に2回働いた工場ではいずれも月収は28万円以上は安定してありました。
その秘密は残業にあります。
残業をすると時間あたりの賃金が最低25%増しされます。
時給1,000円でも1時間あたり1,250円になるということです。
しかも25%というのは最低の数値ですので工場によっては50%増しされることもあります。
私の経験上ほとんどは25%増しですが、50%増しということも一度だけありました。
夜勤手当についても最低25%増し
もう1つの秘密は夜勤にあります。
工場の仕事は交代勤務となっていることが多く、その場合には夜勤手当もつきます。
夜勤手当についても最低25%ですが、こちらは25%が適用されるケースがほとんどかと思われます。
私は過去にいくつもの工場で働いてきましたが、夜勤手当はいつも25%でした。
単純に時給で計算したら24万円だったとして、実際に支給される給料が30万円前後になるのは残業と夜勤があるからです。
残業や休日出勤が多かった月には35万円くらいもらえるときもありました。
※参考ページ・・・残業や夜勤が多い期間工
期間工で働けるのは18歳以上の人ですが、まだ20歳くらいの若い人でも35万円の給料をもらえる可能性があるということです。
若いうちからそれだけの給料をもらえるということは魅力的ですが、30代後半くらいになると同じ仕事は続けられなくなってきます。
体力がとても要求されるからです。
今だけを考えずに将来のこともしっかりと考えておくことが大切です。
ボーナスのようなものも支給される
期間工は契約社員という勤務形態となりますがボーナスのようなものも支給されます。
最初の半年では30万円前後の満了金が支給されます。
会社によって異なっており、満了金は20万円程度だが毎月皆勤手当てが2~4万円支給されるということもあります。
毎月もらえる皆勤手当てと満了金をあわせると同じくらいの金額になるので、大手メーカーなら待遇にさほど差がないと思われます。
個人的には毎月皆勤手当てをもらったほうが得だと感じました。
なぜなら満了金は期間満了まで働かないともらえないので、途中で病気などなんらかの事情で退職したらもらえないという不安があったからです。
そのほか、入社祝金・食事手当てなどが支給されることも増えています。
年収で計算するとだいたい400万円前後となるでしょう。
給料やボーナスは長く続けるほどアップしていきますので、3年働いていたら450万円くらいになるようです。
私は1年以内に辞めてしまったので残念ながらそれほどはもらえませんでした。
期間工として働くなら目的をしっかりと持つことが大事
このようにとても条件が良い仕事であり、20代前半のときには公務員や大企業勤務のサラリーマンよりも高収入となるかもしれません。
しかし30代になってくるとその差はほとんどなくなり、40代になったら正社員として長く働いている人に逆に大きな差をつけられているでしょう。
期間工として働くのは悪いことではありませんが、目的をしっかりと持って働くことです。
フリーターの定義は「35歳までの若者で正社員ではない人」なので期間工もフリーターにあたります。
そのまま大手自動車メーカーで正社員になることを夢見ている人もいますが、実際にはとても狭き門です。
正社員登用有りと求人に書かれていることは多いものの、数百人ものスタッフが働いており年間その中から数名が正社員に登用されるのみということもあります。
会社が欲しいと思える人材の基準は1つではないので、たまたま会社から好かれたという運の要素も絡んできます。
大手企業の正社員は諦めて中小企業の正社員の仕事を見つけるという選択枝も考えておくべきです。
期間工だけでなく大切なことはその仕事が自分に合っているということ
30代になってくるとそれほど魅力的な仕事ではなくなってきます。
体力が必要な仕事なわりに、30代の人の平均収入と比べてやや給料が良いという程度だからです。
それでも通常のアルバイトの仕事に比べたらはるかに高収入なので30代になってからチャレンジする人もいます。
理想としては20代のうちにがっつりとお金を貯めて、20代後半くらいには正社員になっておくというルートでしょう。
とてもハードな仕事と言われていますが、感じ方は人それぞれです。
10キロマラソンを完走したあと「気持ちいい」と言う人もいれば「もう二度と走りたくない」と言う人もいるのと同じです。
大切なことはその仕事が自分に合っているということ。
楽しい仕事をやりながら高収入を得られたら一番最高でしょう。
無理をしないということも大切です。
お金を得るために無理をして体を壊してしまったら、治療費などを含めると総合的に損をします。
仕事なのである程度は我慢も必要ですが、バランスをうまくとりましょう。