最終更新日 2024年11月26日 by aheadm
接待の注意点
会社員や個人事業主として働いていると、仕事の取引先との関係がとても重要になってきます。
仕事だけの付き合いだけでは日頃お世話になった気持ちを表すには足りないと感じたり、これからさらに関係を強化していきたいと考えたときは、接待を行ったり会食の場を提供することがあります。
一緒に食事をすれば、仕事だけでなくプライベートな話も自然と出てくるようになるので、それがきっかけとなってさらに信頼感が生まれたり、新しい仕事に結びつくことが期待できます。
会食や接待にかかる費用は当然ながら、おもてなしをする側が全額支払うことになりますが、相手をただ招くだけではいけません。
気を付けるべきことがいくつかあり、そのうちの1つがお店選びです。
同僚や友人たちと出向くには楽しい居酒屋ですが、まだそれほど近くない関係であり一定の節度を保たなければならない間柄と一緒に出向くには、少し場違いの場だといえます。
居酒屋はお酒を楽しく飲むことが目的のお店ですから、他のお客さんは騒がしくなることも考えられるので、会話が成り立たなくなる可能性もあります。
一方で、高級過ぎるお店も相手に圧迫感を与えてしまうことになるので注意が必要です。
お店の事前リサーチは入念に行うこと
そして会食にかかる費用だけでお店を判断するのではなく、しっかり話ができる空間があるのか、相手が好みの味を提供してくれるのかを事前に確認しておくことが大事です。
会社が主体となって接待を行うのですから、利用した飲食店にも責任を持つことになるからです。
お酒が苦手な人もいますし、アレルギーを持つ人もいますから、それほど過度になる必要はありませんが、ある程度のリサーチをしておくと安心です。
時期によってはお店が混雑をしていて、食事が出てくるまで時間がかなりかかってしまい、相手に不快感を与えてしまうということもありますお店選びは熟慮することが欠かせないです。
そしてもう1つは、接待をするときの身だしなみです。
基本的に相手よりも高級なアクセサリーやスーツは身に付けないようにして、あくまで相手を盛り立てるような気持ちでいることが重要です。
男性はスーツですが、女性もダーク系のスーツを身に付けて、ジャケットのボタンは全てしめておくようにします。
おもてなしをする相手によっては、高齢の方を中心に座敷のほうがくつろげるということがあります。
座敷の場合は女性はフレアスカートなど膝が隠れるようなものを着用したり、パンツスーツを選ぶようにするとよいでしょう。
座敷で正座をするときや椅子に座るときに過度に足などを見せないようにすることが控えめに見せることができます。
接待する側は飲み過ぎないこと
そして当然のことですが、接待を行うときは自分がお酒を飲み過ぎたり酔っぱらわないようにします。
お酒を飲むと意識が飛んでしまい、普段とは違う雰囲気になったり暴言を吐いてしまう人が少なくありません。
もてなす側であり、相手には好きなものを飲んだり食べたりしてもらいますが、自分はお酒を控えるようにします。
進められれば少し嗜む程度にしておくほうがいいでしょう。
その理由として、会食が終わった後は駅に近ければお店の前で解散ということもありますが、大抵はそのまま帰宅するためにタクシーを利用することになります。
もちろんタクシー手配や利用料金ももてなす側が支払うことになるので、食事が終わった後にも雑用があります。
用意していたお土産を渡したり、飲食店での清算も行わなければなりませんから、酔っぱらっている場合ではありません。
お酒が入ったとしても、仕事の一環として気持ちを引き締めることが必要です。
話の内容が一番大事で
そして最後は、接待の場で何を話すかということです。
おもてなしをしているのだから、仕事をくださいというあからさまなことは絶対にしてはいけないことで、まずはさいきんの景気や天気など差しさわりのない話題を出します。
それから相手側から仕事に関しての話が出たら応じるようにしますが、自分から仕事を持ち出すのはやめておくほうがよいでしょう。
会食の場には仕事を切り離して、ただ楽しみたいという気持ちで参加される方もいるので、過度に仕事の話にこだわってしまうと嫌がられてしまう可能性があるからです。
ただ具体的な仕事の話はしなくても、雑談をしているうちに相手が信用できる人であるかどうか、興味をもっているものが何かを知ることができるチャンスがあります。
それを生かして次の仕事につなげられるかどうかは、それぞれの力量次第だといえます。
その他に気を付けたいことは、飲食店での座る位置です。
招いた側が約束の時間よりも早く到着して迎え入れて、上座に案内するのが一般的な流れです。
しかし時には約束の時間よりも早く先方が到着されていて、ウェイティングルームがないためそのまま予約席に通されることがあります。
予約席で上座ではなく他の席に座られていた場合は、さりげなく席の移動をお願いすることになります。
ただ相手に余計な気遣いをさせてしまうことになるので、招く側が必ず迎え入れるように心がけましょう。