太陽光発電とは何か?

最終更新日 2024年11月26日 by aheadm

太陽光発電とは、太陽電池を用いて太陽光を電力へと変換し利用できるようにする発電システムのことです。

一般家庭にも浸透しつつあり、新築のご家庭の屋根の上には大抵、黒っぽく平べったい大きなものが設置されていることでしょう。

その黒っぽく平べったくて大きなものが太陽光で発電をするために必須である太陽電池パネルです。

太陽光発電はソーラー発電とも呼ぶこともあり、太陽電池パネルのことはソーラーパネルとも呼ばれたりします。

太陽光発電システムは、一般家庭の屋根の上だけではなく、公園や開けた土地に複数設置されていることもありますし、小型のものを自動販売機などの上に設置してあることもあります。

大型のショッピングセンターの屋根の上にも設置されていることでしょう。

ガーデニング用品の一つであるソーラーライトにも利用されています。

ソーラーライトは太陽光を利用して内臓の電池に蓄電し、夜間になるとセンサーが周囲の暗さを感知して日中に発電し蓄えていた電力を使用して明かりを灯す仕組みになっています。

太陽光発電は、その名の通り太陽光を利用して発電をし、電力へと変換して使用できるようにするシステムですので、太陽が出ていない夜間は発電できません。

また、曇っていたり雨が降っていたりすると晴れている日と比べて発電する量が大幅に下回ります。

さらに気温も発電する量に影響してきますので、冬の晴れた日よりも真夏の晴れた日のほうが発電できる量は自ずと上回ることになります。

太陽光発電導入後に届く明細書について

太陽光発電を一般家庭で取り入れ、利用するようになると、電力会社によって名称は多少異なりますが、再生可能エネルギーに関する明細書と使用電気量の明細書の二通が月に一度、届くようになります。

大抵のご家庭では検診に来られたかたが郵便ポストに入れて行ってくださるようになっているでしょう。

使用電気量のお知らせに関しては従来通り、定められた約一か月ほどの期間のうちにどれだけの電気を利用したか、そしてその利用した電気量を換算し、電力会社へ支払うべき金額割り出され、記されています。

再生可能エネルギーの明細書の方は、前回から今回までの検診の間の一月ほどの間にどれほどの電力を発電したか、そしてその発電量に対して電力会社のほうから支払われる予定の金額が記されています。

自宅で使用しきれない分の発電(余剰電力)は電力会社が買い取ってくれるようになっていますので、再生可能エネルギーのほうは「売電」、夜間など発電できなかった時に電力会社から供給された電力を利用した使用電気量のほうは「買電」と呼ぶことが一般的です。

気温も高く晴れる日が多い夏により多く発電し、暖房器具などでより多く電力を消費する冬はあまり発電しませんが、導入すると年間を通して電気代はほぼトントンであるケースが多いでしょう。

売電価格は毎年設定され、変動します。

ソーラーパネルは定期点検を推奨されている

太陽光発電には法的な義務は存在しませんが、定期点検を推奨されています。

屋根の上に設置されるということは当然野ざらし状態で常に置いてあるということですので、ソーラーパネルも砂やほこりをかぶったりもしますし、鳥がソーラーパネルの上で粗相をしていないとも限りません。

そうやって汚れが溜まっていってしまうと、ソーラーパネルに太陽光が当たっても発電しづらい状態になってしまいます。

それでは折角の発電システムがもったいないですし、電気製品なのでほかにも不具合が出てきてしまう恐れがあります。

長く安心して利用し続けるためには、定期点検というメンテナンスはほぼ必須条件なのではないでしょうか。

定期点検は、専門の業者が予め定められた規定に従い目視や発電力を計測します。

さらにパワコンと呼ばれる太陽光から発電した直流の電力を使用可能な電力に変換してくれる装置については、使用し続けていくと劣化や摩耗してくるので、こちらも20年に一度程度を目安に交換されたほうが良いとされています。

ネオコーポレーションの電子ブレーカーも定期点検が必要かもしれませんが、そのあたりは業者さんに問い合わせてみても良いかもしれません。

汚れていると発電量に影響を与えることも・・・

あまりにもソーラーパネルが汚れてしまっては発電する量にも影響が出てきてしまいます。

自宅のソーラーパネルの上を覗き込んで汚れ具合をチェックすることは、なかなか難しいことですし、ソーラーパネルは強化ガラスでできているので、たとえ汚れを発見し、はしごなどでソーラーパネルに手が届いたとしても雑巾でゴシゴシ拭くのはあまり褒められたものではないでしょう。

雑巾で拭くことでさらに細かい傷がついてしまう可能性もありますし、汚れを拭き取る際に水道水を使用するのもいただけません。

普通の水道水では表面にカルキが付着してしまいます。

やはり専門の業者に依頼したほうが費用が多少かかってしまっても自力ではしごを上ったりせずに済みますし、相手はプロなのですから専用の機材や洗浄液を駆使して綺麗に仕上げてくださいます。

ソーラーパネルの洗浄は、依頼する時期については慎重になったほうがいいでしょう。

春先ですと、地域にもよりますが黄砂が多く洗浄してもすぐに汚れてしまうこともあります。

また梅雨など雨が多い時期ですと、少しくらいの砂やほこりなどは雨が洗い流してくれますので、この時期はではないほうがお得なのではないでしょうか。

愛着の持てる木の家の魅力

最終更新日 2024年11月26日 by aheadm

住む人が愛着の持てる木の家

木の家は、住む人が愛着の持てるものです。

鉄筋コンクリートや鉄骨と比較して、木の持つ自然のぬくもりは、住み手の心を癒してくれます。

日本では歴史的に木造建築が発達してきました。

奈良や京都などの古都では、現在も木造で建てられた建築物が残っています。

しかし、明治以降は外来の石づくりの建築物が建築されるようになり、戦後は鉄筋コンクリート造や鉄骨造が大型建築物の主流となりました。

住宅建築においても、工場生産が可能な鉄骨プレハブ造が盛んに建てられるようになり、木造の住宅はシェアを落としていきました。

この流れの中で、我々は木造建築の良さを見直す時期にさしかかっています。

建築の構造材としての木材の優劣や、仕上げ材としての木材の効用を見直すことは、木造建築の伝統を引き継ぐ日本人の義務と言えます。

木の家といった場合、単に仕上げに木を使っているだけではなく、構造材にも木材を用いていることが必要です。

さらに、外来の2×4工法の家は木造でつくられてはいるものの、日本人が考える木の家とは遠いものです。

ここでは、伝統的な木造軸組み工法の家を中心に、その優劣を見直していくことにします。

評価するのは構造耐力、耐久性、健康に対する影響です。

木造の住宅は鉄筋コンクリート造や鉄骨造の住宅と比較して、耐震性が弱いと考えられています。

しかし、しっかりとつくった木造建築は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造に劣らない耐震性を持つことは意外と知られていません。

日本の伝統木工法は、現在の住宅建築における木造軸組み工法とは異なります。

伝統木工法は太い部材を幾重にも組み合わされた重厚なものです。

奈良や京都の伝統建築では、伝統木工法の本来の姿を見ることができます。

奈良や京都の伝統建築は伝統木工法で建てられ、何度も大きな地震に見舞われてきました。

日本の伝統木工法とは異なる木造軸組み工法

しかし、部材が老朽化しているなどの理由の他は、大地震においても大きな被害が出ることはありませんでした。

日本の伝統木工法は、地震では簡単に壊れることの無い、丈夫な構造をしています。

それに対して、現代の住宅で使われている木造軸組み工法は、伝統木工法とは異なります。

柱と桁や梁で構造を組むことは伝統木工法とは変わりませんが、土台に足固め、桁に通し貫などのように、重層的に材料を組む手法は用いられていません。

それは戦後の復興を急がなければならない事情や、住宅を供給する営利企業の経済合理性からくるものです。

現在の木造軸組み工法は本来の伝統木工法とは異なるものの、柱と桁や梁で構造を組むという基本的な部分は踏襲しています。

木造建築の耐震性は建築基準法により規定されています。

木造住宅は筋違いや合板等により、一定量の耐震壁をつくることを義務付けられています。

木造軸組み工法においては主に筋違いが設置され、耐震性を担保しています。

さらに、壁に構造用合板を打ち付けることで耐震性を高めています。

近年、日本は想定外の巨大地震に見舞われています。

それは、建築基準法の想定を超えるもので、一般の住宅にも建築基準法で定められた最低限の基準を超える耐震性が求められるようになりました。

木造住宅の主な供給者である工務店では、独自に耐震性を高める工夫を行っています。

その決め手となるのが床の剛性です。

壁のような鉛直面だけの剛性を高めても、耐震性においては不十分です。

床のような水平面において剛性を高めることで、地震に強い建築とすることができます。

さらに、学者らの研究により、木造住宅の耐震性を高めるためには、2階の壁の位置と1階の壁の位置を合わせることで高まる直下率が影響することがわかっていました。

耐震性の高い住宅をつくるためには、2階の下部には壁を設けることが必要となっています。

木の家は鉄筋コンクリート造や鉄骨造には無い魅力がある

木の家は鉄筋コンクリート造や鉄骨造には無い魅力があります。

それは、耐久性と可変性です。

鉄筋コンクリート造や鉄骨造の住宅の耐久性は50年程なのに対して、木造の耐久性は100年を越します。

せっかく建てた住宅の耐久性が低いことは、住宅を資産と考えた場合に問題となります。

木造の住宅が鉄筋コンクリート造や鉄骨造の住宅を比べて長持ちするのは、単に構造部材の耐久性が高いためではありません。

木造は鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比べて湿気を溜め難く、結露が生じにくいことが原因となっています。

湿気の多い日本の気候の中では、木造は有利な構造と言えます。

木造建築は自然素材が用いられています。

構造材や仕上げ材に無垢材を用いることで、健康的な住宅をつくることができます。

鉄筋コンクリート造や鉄骨造の住宅では化学建材が使われることが多く、中で生活する人に不快感を与える恐れがあります。

木造住宅は自然素材を使いやすく、シックハウス症候群が発生する恐れを減らすことができます。

木の家は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比べて劣るものではありません。

その特性を知ることで、地震に強く長持ちする住宅をつくることが可能です。